<<リンパ系のむくみ:リンパ浮腫(Lymphedema)>>

リンパ浮腫は、たんぱく質の豊富な体液である リンパ の流れが阻害され、結果としてリンパが蓄積しむくみが出ている状態を言います。むくみはリンパの流れが阻害されている部位によって腕・脚・顔・体幹・陰部など体中どこにでも起こりえますが、一番よく見られるのは腕や脚のむくみです。

リンパ浮腫はその成り立ちや原因により、次の二つに分類されます。

 

原発性リンパ浮腫 (Primary Lymphedema)

リンパ管の発達や働きが不十分であったりリンパ管の数そのものが不足している、といった先天的な発育不全がありリンパを十分に運搬することができないために起こります。

女系の親子や姉妹で発症することが多いです。

むくみは生まれてすぐに現れることもありますが、思春期の頃に発症したり 35歳頃に発症することもあります。

怪我ややけど、激しい運動、妊娠 等の出来事をきっかけにリンパ浮腫を発症することがあります。

腕や脚のむくみの場合、多くは末端(手や足首)からむくみが出ることが多いのが特徴です。

 

続発性リンパ浮腫 (Secondary Lymphedema)

リンパ管が何らかの原因でダメージを受けると、リンパがその先に流れていくことができずに流れが滞り、やがてむくみが起こります。

リンパ管がダメージを受けたあと、むくみは何時でも起こりえます。1年後の場合もあれば、30年も経ってからむくみが出現することもあります。

続発性リンパ浮腫の原因として一番多く見られるのは がん治療後のリンパ浮腫で、がんの病巣切除手術に合わせて行われるリンパ節の切除や放射線療法によりリンパ管・リンパ節が取り除かれたりダメージを受けることにより発症します。何度も繰り返す蜂窩織炎(ほうかしきえん Cellulitis :皮下組織の炎症)ややけど、日焼けや虫刺され 等により、手術からだいぶ経った後でリンパ浮腫を引き起こされることもあります。

また、人工膝関節置換術や人工股関節置換術により手術部位の周囲が一時的にむくみますが、この手術とむくみをきっかけとしてリンパ浮腫を発症することもあります。

 

リンパ浮腫の症状 (原発性・続発性 共に)

-  倦怠感(重い感じ・だるさ)・こわばり感・こった感じ

-  衣服や靴・指輪などがきつくなってくる

-  痛みやしびれ

-  体や手足がの動きが制限されてくる

-  皮膚が厚くなったり弾力性がなくなってくる

-  その他 皮膚の状態の変化

                   等

 

残念ながらリンパ浮腫を完治するための治療はなく、また放置したままでは症状は悪化することはあっても自然に治ることはありません。

しかし、完治のための治療はなくとも症状をコントロールするための方法はあります。

CDTによるリンパ浮腫への施術は現在、世界各国で認知・実践されており、安全性が高く効果が期待できる施術法です。

(日本では2008年にリンパ浮腫に対する個人管理指導料や弾性着衣が保険適応となりました。現在も施術そのものは保険適応されておりませんが、多くの病院でリンパ浮腫外来が設置されるようになり、看護婦や理学療法士等によりCDTが提供されるようになってきています)